目指すのは「発想の自由人」
三田国際学園の授業では、生徒にContribution(貢献)が求められます。授業を聞き、ノートに書き写して覚え、予定調和的な答えにたどり着くことだけでは「貢献」ではありません。
自分自身の意見を持ち、授業の中で自分の意見を表明することこそ、クラス全体の学びに貢献できるという考え方です。毎日の授業の中で繰り返されるこのトレーニングが、世界標準の「考える力」を培う土壌をつくります。
トリガークエスチョンが知的好奇心への導火線
相互通行型授業は、教員の投げかける「トリガークエスチョン」から始まります。
単元の重要なテーマに対して、決定的な興味・関心を引き出すきっかけとなるこの問いかけによって、生徒は知的好奇心を刺激され、新たな学びに目を輝かせます。
授業の中での教員の役割は、ただ正解を教え、知識を覚えさせることではありません。論点を整理し議論を導きながら、生徒自身で考えることを支援する、ファシリテーター役を務めます。
生徒はタブレット端末を活用して情報を精査し、自らの考えを組み立て、そしてグループで話し合い、納得できる意見を再構築します。生徒一人ひとりが主役となる授業によって、自分独自の考えを打ち出すこと、他者の意見を尊重することの楽しさに気づきます。
「考える力」は一生の財産
生徒たちの試行錯誤の過程こそ、「考える力」を伸ばす成長の糧です。こうして一度思考を始めた生徒は、受け身の姿勢に戻ることはなく、問題の本質を深く考えていく中で、自然に知識を吸収していきます。
相互通行型授業を通して身についた「考える力」は将来、未知の問題に直面したときに、おそれずに向き合い、解決し、乗り越えていく大きな支えになると確信しています。