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山本平三郎翁は明治二十年三月十五日静岡県牧之原市波津七四九番地(旧相良町波津)で生まれました。
長じて旧制静岡中学を経て東京農業大学を卒業するや直に相良物産に入社。
昭和十年同社社長に就任。
地域産業の茶には特に情熱を注ぎ、茶園の肥培管理から荒茶製造、再製仕上に至るまで一貫した研究を地道につづけました。優良茶となる「やぶきた」奨励と蒸し度(深蒸し製法)に関しての熱烈なる指導をつづけ、自己の犠牲を省みず生涯を茶業に捧げました。
このような献身的指導の賜物が当地方の茶業繁栄の基となるなど実に偉大な貢献をもたらし、その偉業に対し昭和三十七年九月斎藤静岡県知事により感謝状を贈呈されました。