パイテックでは、サクライグループが70年以上にわたって培ってきた“匠”の技術により、長もの・大物などの難加工も対応。サイズが大きくなれば加工難度が跳ね上がると言わるシャフト製作では、最長20,000mmまで対応し高精度加工を実現しています。一般的には6,000mmから難易度が急上昇すると言われているシャフト製作の中で、なぜパイテックでは20,000mmもの長尺対応を実現できているのか。そこには、加工技法の追求と、技術力に優れた職人の育成に創業以来一層の力を入れて取り組んできた背景があります。

長尺シャフトはもちろん、大口径ロールにおいても、機械設備の能力のみでは限界があります。ミクロン単位の仕上げ作業は“匠”の技術と創意、そして何よりも経験が重要となります。パイテックだけでなく、サクライグループ全体を見てもその最終仕上げが出来る人財はごく一部に留まります。それほど難易度の高く、難しい仕事なのです。そんな　“匠”の持つ優れた加工技術を次世代へと継承していくため、当グループでは“匠”による実践レクチャーや技術研究会、加工技法の改善などを定期的に開催。現場社員の加工技術向上のためには、努力を惜しまず取り組んでいます。

併せて、加工技術の開発・刷新にも注力。ファインセラミックやタングステンカーバイトなどの新素材にもいち早く注目し、加工が難しい素材にはダイヤモンドを使用したりと、常に先進の加工技術を追求することで素早く新素材にも対応しています。最新加工技術の追求、独自加工技法の創造、そして、積極的な技能継承。これらにより、“匠”を育成し、高い加工精度を維持・向上しています。



一方、機械設備の性能が重要となる大型ロールの加工では周辺機械設備を備えることにより最大加工径2,100φまで対応。単純な研削はもちろん、円筒鏡面加工や高面粗度加工などの表面加工にも高い精度で対応しています。中でもパイテックが得意とする鏡面加工では、面粗度0.05sの仕上がりを実現。大きな品物でも高精度を保った加工が可能です。これまで培ってきた技術とノウハウによる確かな円筒鏡面研削技術は、日本全国のお客様からご利用いただいています。そして、円筒鏡面加工を施すことができる最大径は1,570φ、最長は12,000mmまで対応。大きな品物でも高い精度で鏡面加工を施せる技術力がサクライグループの特徴です。



また、1941年に創業して以来一貫してロール加工・シャフト製作技術を追求してきたサクライグループでは、設備投資と一貫生産体制によるワンストップサービスを実現。材料調達以外のほとんどを網羅し、研削から鏡面研磨、旋盤、フライス、バランス、仕上げ、検査、納入搬送までをグループ単独で完結することができます。自社トラックは2t、3tといった小回りの利く小型トラックから、最大25tの大型トラックまで幅広く保有。それに伴うロジスティクスに強みがあるのも、サクライグループの特徴です。自社内で検査を終えた製品は、責任を持って当社がお客様のお手元までお届けしています。自社トラックを活用することにより、夜間の配送や緊急性の高い案件の即時配送など、お客様ニーズに合わせた柔軟な納入を実現しています。



この他、現在サクライグループの製造現場では、NC化を推進しています。工作機械の自動化を図り、「一人多台持ち」をテーマとした生産管理を通じて省力化・無人化につなげる取り組みを展開中です。より確実で、より効率的な生産システムの構築とともに、昼夜2交代制による量産体制で常日頃から高い生産能力を実現。効率的な生産体制により、短納期でのご提供を可能としています。

さらに、緊急性の高い案件にも柔軟に対応。たとえ必要な設備機械がフル稼働していた場合でも、桜井鉄工所・パイテック・伸明ロール工業のグループ3社間で連携し合い、仕事を振り分けることで案件の対応に必要な生産能力を確保することができます。グループの総合力で、1社単独では実現できない柔軟な生産能力を実現。突発的で緊急性の高い案件にお応えしています。



また、当社のサービスはロール・シャフトの製作・加工だけではありません。お客様のお手元にある、使えなくなってしまったロールやシャフト製品を、再び使用できる状態へ生まれ変わらせるのも当社の仕事の一つ。当社の加工技術と機械設備を合わせれば、ロール製品の補修・再生が可能です。表面の傷、軸の痛みなどで使えなくなってしまった製品は、ぜひ一度当社へご相談ください。

サクライグループの機械設備と加工技術を活かせば、ロール製品の補修、再生を請け負うことができます。研削、旋盤、プラノミラー、バランスマシーン、ネットワークなどを使い、鍍金、溶射、肉盛りを行うことで痛みを受けた製品を回復させ、別の製品へ再生します。

 



丸棒一本をご用意いただければ、あとはそのまま納入まで全てをお任せいただけます。