私の父（故人）は株式会社アサンテ（東証プライム6073）の創業者で、その弟の叔父（故人）は株式会社サニックス（東証プライム4651）の創業者でした。

上場企業の長男なので、一見華やかとも思える環境と思われがちですが、父から常に「自分の力で道を切り拓け」と厳しく言われ一切の支援なく育ちました。



ところが自分の目的意識の欠如と実力のなさが原因で、これまでの人生の大半が苦労の連続でした。



新卒で入った会社では震災がきっかけとなり人員整理の対象となり社内失業をしたのちに無職となりました。

そこからの2年間は、ときどき知合いの飲食店で日払いの手伝いをし、1ヶ月の食費が15,000円、電気代も払えずに止められるという貧困生活を経験したこともありました。



​​​​​​なんとか転職で大手コンビニエンスストアの本部社員として採用されたものの、直営店で60時間連勤をはじめとした過激な労働で体調を壊し自主退職。

35歳で経営コンサルファームへ転職することに成功するも、ここでもやはり激務で体調を壊し僅か1年未満で解雇されました。



もちろん、一般社員から昇進したこともなく係長以上になったこともありません。

絵に描いたダメダメなお坊ちゃんだったのです。

写真は「癒処かぜなり」にて撮影

写真左側：株式会社かぜなり代表（当時）；現当社専務取締役の松浦隼人

写真右側：私



コンサル会社から解雇され、失意で鬱状態になった私を救ってくれたのは、普段お世話になった友人のリラクゼーションセラピストさんや、趣味で通っていたフィットネスジムでした。

ジムでどんどん強くなって変わっていくことが成功体験となり、段々と自信がつきました。

また、リラクゼーションセラピストの修行を受けながら施術しているうちに、お客様が元気に明るくなっていくのを見て、今までのキャリアで経験したことがない感覚を覚えるようになりました。

気が付いたら、いつの間にか表情も明るくなり「自分も太陽のように、誰かが明るくなれるように手助けしたい」という想いが沸き上がりました。

■会社設立

コロナ禍の影響で閉店した「癒処かぜなり」代表の松浦と私は、再起を賭けて「リラクゼーションサロン」と「フィットネスジム」の相乗効果を狙った新たな事業の立ち上げに挑戦しました。

2020年11月に当社「株式会社パラソ・ホールディングス（現・株式会社ソルテラス）」を設立しました。



■青葉台に3業態入居の複合フラッグシップを開店

当社は閉店した「癒処かぜなり」の事業を承継し、サロンとジムを備えた「美と健康」の総合カンパニーを目指すべく、青葉台にフラッグシップ店を開設いたしました。

1Fに24時間ジム「パラソ・フィットネスクラブ」、2Fにリラクゼーションサロン「もみ処ほっとするん」「ヘッドスパ専門店アインシュタインのセロリ」の3業態が入居する地域の一大拠点を作りました。



■開店からわずか9日で全店閉店

青葉台で順調に開店したものの、大きな問題が発生しました。

人員採用やオペレーション設計の甘さにより、3店舗スムーズな同時運営が開店当初から破綻したのです。

そこに追い打ちをかけるように、ジムの防振・防音の取組みが不充分だったことによる近隣テナントからの強い苦情も重なり、補強工事も構造上ができないことが判明したのです。開店から7日目のことでした。

その2日後には全店を閉店することを決定し、従業員は泣く泣く全員解雇することになりました。

こうして、私の夢はわずか9日で幕を閉じました。

■移転プロジェクト始動

たった9日間で閉店を余儀なくされた青葉台の店舗。

しかし、防音問題で夢を諦めることはできませんでした。私の心にある想い「自分も太陽のように、誰かが明るくなれるように手助けしたい」という願いを叶えるため、腐らずに行動を起こしました。

青葉台のテナントにマシンや設備をそのまま残し、約4ヶ月間かけて移転プロジェクトを進めることを決断します。私は専務とともに基本に立ち返り、問題点を徹底的に洗い出すことから始めました。物件選定、マシン選定、オペレーション構築、省人化システムの構築など、移転プロジェクトに関するあらゆる側面を徹底的に検討し実行に移しました。

これが、私たちの新たな挑戦の始まりでした。



■社名変更・「ボディフォワード24 瀬谷三ツ境店」開店

再び防音・防振で問題にならないよう、瀬谷区三ツ境で1棟ビルを借りることにしました。

専務と共に、青葉台から全てのマシン・設備を三ツ境に移すことができました。

さらに、移すだけでなく、「お客様が24時間ジムに求めているものは何か」を徹底的に考え、大手では真似できない、中小企業ならではのオリジナルなジムを作り上げました。



前回の失敗からの再起を目指し、経営理念にちなんで社名を「ソルテラス」（ラテン語の太陽「SOL」＋照らす）に変更しました。そして、前を進もう！一歩先へ行こう！という願いを込めて、ジムの名前も「ボディフォワード」に変更しました。

2021年11月、晴れて開店を迎え、現在では当社の最大の店舗として事業の中心となっています。私たちの挑戦は、この新たなスタートから更なる高みを目指し、お客様に喜んでいただけるサービスを提供し続けることです。

これからも、「ボディフォワード」は進化し続けます。

二俣川にある「もみ処ほっとするん」の1号店に加え、本社所在地の三ツ境に2号店となる「もみ処ほっとするん三ツ境駅前店」を開店しました。



青葉台で果たせなかった、フィットネスジムとリラクゼーションサロンの相乗効果による体や健康へのアプローチに再度ちゃんレンジしております。



いずれのサロンも満足度92％を超えるご好評をいただき、今後は、相鉄線沿いや横浜市内に展開し、さらに多くの方に癒しと健康をお届けする予定です。

当社は「美と健康の総合カンパニー」を目指し、総合当初から化粧品事業を計画しておりました。



前述のフィットネスジムの挫折もあり、化粧品事業の開始が遅くなりましたが、2023年5月に第1弾商品「サウナ専用薬用乳液 saunality（サウナリティ）」を発売いたします。そして7月には男性専用スキンケア「DUKE'　オールインワンジェル」を発売いたします。



フィットネスとリラクゼーションではできない、お肌に関する悩みへのアプローチを目指した事業となります。

これらの商品を全国的な商品へ育て上げ、一人でも多くの方が明るくて幸せな日々を手に入れられるよう、サポートしていく所存です。