大学では情報通信工学を学び、電気メーカーに入社後は携帯電話の設計・開発を担当し、商品企画、販売推進にも携わりました。会社が携帯電話事業から撤退後は、公共事業向けITシステムの入札戦略、プロジェクトマネジメント、事業戦略といった経営層の考えが伝わる所で仕事をしました。そしてAIや顔認証、IoTといった最新技術の事業戦略を描く一方で、IT技術に乗り遅れた小規模企業や日本の伝統産業の廃業が進んでいるというニュースを耳にすることになります。これまで自分が世の中の為になること、正しいと思って携わってきた事業は、一方で社会に2極化を引き起こし、先人の智慧の消滅を招いたことに気づきました。

「IT技術を進歩させる際は、同時にIT利用者のリテラシーの底上げもおこなわなければならない」というミッションを自覚し、それは携帯電話、スマートフォン、AI/IoTの普及に携わってきた自分がやらねばと覚悟を決めました。

商品企画の時に獲得した消費者の潜在的なニーズを汲み取る力、販売推進の時に磨いた売り方(見せ方、伝え方）、そして事業戦略で学んだ経営者の考え方を活用して社会に貢献すべく、元気マーケティング社を設立しました。