心が疲れ果てた時・・・
私が足を運びたくなったのは、なぜか “ひなびた温泉旅館” でした。

わなびば３３３プロジェクトの原点。
つまり、本プロジェクトのキッカケとなったのは、ある体験により、私の中の「和」というキーワードにスイッチが入ったからなのかもしれません・・・。

私は30歳で父の跡を継ぎ、会社の代表になるとほぼ同時期に結婚。「これから順風満帆な人生が始まる！」当時はそう信じて疑わず、期待に胸を膨らませていました。
ところがそれからというもの・・・何としても家族や従業員を守らなければならない。会社を大きくしなければならない。そんな考えが私の頭の中をぐるぐると駆け巡り、一生懸命やればやるほどに、何かをしなければならないという辛く苦しい状況に追い込まれていったのです。

「こんなはずじゃなかった・・・」

いつしか心が疲れ果て、すべてから逃げ出し、どこかのひなびた温泉旅館でゆっくりしたい・・そんな思いが芽生えていました。
しかし、それと同時に一つの疑問が浮かび上がってきたのです。

「なぜ豪華なホテルではなく、ひなびた温泉旅館なんだ・・・？」

その時です。
私の疲れ果てた心が「和」を求めていると分かったのです。

そこから私は「和」に興味を持ち、意識するようになりました。そして「和」を共有したいと発信していくうちに、次々に新たなキーワードが降ってきました。これを大切にし、毎日を過ごしていくと、気が付けば多くの仲間ができ、たくさんの居場所ができ、そして毎日が楽しく、本当に豊かな人生を送ることができるようになったのです。

「和」「感謝」「ゆとり」「承認と受容」「自立」「想いから絆へ」「役割」「在り方・生き方」「居場所」これらは、より豊かに生きるための在り方として、私がとても大切にしているキーワードです。これらが想いの原点となり、ミッションが産まれ、本プロジェクトを始める大きなキッカケとなりました。

株式会社野田 代表取締役
野田 学

心豊かに生きられる居場所（3rd place）を目指して

　人がより豊かに生きるためには、≪居場所≫が必要です。ただ現状としては、自分を受け入れてもらえなかったり、その一歩が踏み出せず、居場所が見つからないと感じている方も多いのではないでしょうか。

和の心をベースに・・・

　居場所には種類があります。まずは、1st place。これが「家族（家）」などです。次に2nd placeが「学校や職場」。そして3rd placeが「社会におけるそれ以外の居場所」です。この3つの居場所をバランスよく持つことが、生きる上でとても大切だと私たちは考えています。

　特に「第3の居場所（3rd place）」は、とても重要なキーワードです。家でもなく、会社（学校）でもない居場所。ゆとりや安らぎを得られる居場所。この第3の居場所が充実することにより、第1・第2の居場所でキラキラとした活躍が出来るようになるのです。さらに、その居場所において、より豊かな生き方をするために必要なこと。それが≪役割≫です。


　人は役割を得ることで自らの存在の価値や存在の意義を識ることができます。その役割を果たすことで、「感謝の言葉・想い」「役立つ喜び」「生き甲斐・遣り甲斐」を感じる事が出来ます。そして、もっと役に立ちたい、もっともっと感謝を頂きたいと、更なる貢献心を抱き、より大きな役割を頂けるように、スキルや技術を磨く・拡げるという向上心が芽生えるからです。

　わなびばプロジェクトが目指す3rd placeは、まずはお互いに心地よい関係を築くために≪和の心≫をベースに繋がり、心にゆとりを産み、互いに差異を認め合い、役割を与え合える。そんな空間・時間・環境を創造し、それを多くの人たちと分かち合い、一緒により豊かな在り方・生き方を探求していきます。